介護士さんのカラダケア
介護士さんは、患者様または利用者様への体位変換や移乗など常に身体に負担がかかるため、腰痛や膝痛がとても多い職業です。また、様々な病気の方などと接する機会が多いため、精神的にも負担が大きく、うつなどを発病しやすいです。
・介護する際に、中腰姿勢になることが多く腰を痛めやすい。
・移乗などで、ふとした瞬間に膝を捻ってしまうことがある。
・夜勤などがあるため、自律神経が乱れやすく身体の体調を崩しやすい。
・様々な方(認知症や精神病の方も含む)と接するため、自身も精神不安定になりやすい。
・介助の際は、腰を曲げずに、腰を下ろして足を使う。
・移乗の際は、体と膝を捻らずに踵で支点を作り体を回す。
・ストレスを溜めないように、精神ケアをルーチンワークの1つとして行う。
膝・腰を捻らない移乗の仕方
移乗は踵中心で行う
移乗は腰・膝ともに捻りやすく、突発的な怪我から蓄積された慢性的な痛みまで引き起こします。足首を固定して行うとその上の体(膝や腰)を捻る動作がどうしても必要になってしまいます。
以上の際は、足首を固定せず、踵支点で体を捻らず体全体で移乗する方法をすることで、怪我を防げます
立ち作業のポイント
立ち作業は足を前後に
両足をそろえて立ってしまうと、上の写真のように腰を反らしながら立ってしまったり、腰中心に動いてしまします。
腰は本来、体の土台部分のためここが動きすぎてしますと腰を痛めたり背骨全体を痛め肩こりやヘルニアの原因にもなります。
下の写真のように、足を前後に開いて体重を前に出した足で受けるように、足を中心で動くようにします。
作業動作を足の付け根(股関節)中心で行うことで、腰への負担が減り、腰痛の発症または、腰痛時の動作に有効です。
シーツ交換は腰で頑張らない
シーツ交換は足で引く
シーツ交換は前かがみで腰を曲げたまま手を遠くへ伸ばしたりするため、非常に負荷がかかりやすいです。
足を揃えて行うと腰で引っ張ってしまうため、足を前後にして足の力で前後の重心をコントロールすることで、腰痛の発症を防げます。
食事介助の方法
ご飯の時は体で向いて
食事の際は、腰は前、上半身は対象者を向いていると、体が捻れてしまい腰を痛めてしまします。体全体を対象者の方へ向け上半身と腰が捻れないようにしましょう。
精神面への安定(うつ予防)
-方法-
1.基本姿勢
①椅子に座って、背もたれから少し離れ、背筋を軽く伸ばします。
②お腹は楽にゆったりせさ、手は太ももの上に置きます。
③目は軽く閉じます。
2.身体の感覚に意識を向ける。(今に集中する。)
①座っているお尻の感覚、手を置いている感覚など、今の自分の感覚に集中します。
②身体が重力を受けて引っ張られる感覚を感じます。
3.呼吸に注意を向ける
①呼吸は意識の錨(いかり)です。雑念が浮かんできたら、呼吸に意識を戻しましょう。
②肺に入る感覚、口に入る空気の温度など身体で感じていることを感じとりましょう。
③呼吸を「1」、「2」、「3」と数えていくのも効果的です。
4.雑念が浮かんだら、注意を呼吸に戻しましょう。雑念は生じて当たり前なので、段々と雑念が少なくなるようにしていきましょう。
※同じ場所、同じ時間に行うとより効果を発揮しやすいです。
介護士さんのお仕事で体を酷使する場所、ケアポイントを紹介!
移乗等で腰や膝に負担が多い→腰・膝のケア
太ももの筋肉や背骨のストレッチで腰痛・膝痛軽減
食事や更衣ケアなどで無意識に体をねじっていることが多い→体幹ケア
体幹前周りの筋肉をバランスよくほぐすことで、身体の歪みを改善させ障害予防に効果的
介助で常に曲げる膝をケア
① スタート肢位
片足で立ち、片方の足は膝を曲げて後方にあげます。片手で片方の足のつま先をつかみます。バランスを崩しそうな場合は壁などに手を添えて支えます。
② 方法
上体を倒さずにまっすぐな姿勢を保ったまま、掴んだ足を斜め上後方(矢印)に引きます。反対側も同様に行います。
③ 伸びるところ・筋肉
太ももの前の筋肉が伸びます。(大腿四頭筋)
ポイント
膝を曲げた時に足の付け根(股関節)が曲がると筋肉が伸びづらいため、足の付け根から後ろに引くイメージで行いましょう
注意
バランスを崩しそうな場合は壁などに手を添えて支えます。
後ろももストレッチで骨盤矯正
① スタート肢位
椅子に座り片方の足を伸ばします。
② 方法
つま先を自分の体の方にあげながら、上体を曲げずにまっすぐな姿勢で斜め下に倒れていきます。反対も同様に行います。
③ 伸びるところ・筋肉
太ももの後ろの筋肉が伸びます(ハムストリングス)
ポイント
足の付け根から、体と足が板のようにまっすぐに折りたたむイメージで行うとより効果的です。伸ばしている途中で膝が曲がらないように気をつけましょう。
注意
バランスを崩しそうな場合は、椅子をつかみ体を支えてください。
背骨全体の柔軟性をあげて腰痛改善
① スタート肢位
四つ這いをとります。
② 方法
腰を反らさず、胸の背骨を丸めます。
③ 伸びるところ・筋肉
背骨の横のラインを走る筋肉が伸びます。(脊柱起立筋)
ポイント
肩甲骨を開くようにするとより体を丸めやすくなります。
注意
腰を反ると腰痛の原因になるため、肩甲骨の間を動かすイメージで行いましょう。
脇腹を伸ばし柔軟性のある体幹へ
① スタート肢位
壁から一歩離れたあたりに立ちます。
② 方法
壁と反対側の手を壁につくように伸ばします。反対も同様に行います。
③ 伸びるところ・筋肉
横腹が伸びます。(腹斜筋縦走繊維)
ポイント
手を伸ばした側の脇が伸びるように、頭も一緒に壁側に倒すとより全体がストレッチされます。
注意
腰をそったり、丸くなったりせずに壁と反対の脇をの伸ばすように体を横に倒しましょう。
座りながら腰・骨盤の動きの改善
上記のストレッチを行った後に実施するとより効果的です。
椅子に少し浅く座りながら、矢印の向きにのように骨盤・腰を後ろ前に転がすように動かすことで、腰・骨盤の連動性をあげて腰への負担を減らすことができます。
腱鞘炎のテーピング方法はこちら→腱鞘炎、指痛のテーピング方法
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